少人数のチームなので全員同じKPI担当にしたらサービスも組織も成長した話

この記事は、Pepabo Managers Advent Calendar 2016の14日目の記事です。
13日目は、取締役兼EC事業部部長兼インターネット汁というポッドキャストで一緒にMCをしているホシハヤトさんの「山田くんと一緒に考える「組織の成長段階における最適なマネジメントとは?」〜 2016 年に購入してよかったものを添えて〜」でした!

はじめましての方からインターネット幼馴染まで、皆さんこんにちは、蛭田悠介(37歳)会社ではヒルティという可愛い呼び名で殺し屋のような顔面とのギャップ萌えだけで何とかここまでやっきた少し毒のある蠍座の男です。
ということで最近の私は何をしているかというとグーペというサービスのマネージャーをしています。

2016年のグーペ


まずグーペを簡単に説明しますと、月額1,000円から誰でも簡単にホームページが作成できるウェブサービスです。
リリースは2009年、堅調に利用者数を伸ばし多くのユーザーさんにご利用いただいております。
僕は2012年の6月から責任者として従事させてもらっています。
さてそんなグーペの2016年はどんな感じだったかと云うと昨年対比で申込数・契約数共に3倍と飛躍的に成長した年となりました!やったぜ。

3倍も成長しちゃうと逆に昨年まで何してたんだよ?っていう気持ちになりますよね。
全く同じ気持ちです。それは暑さのせい、夏のせいにしています。

 

背中が広い


上期からだいぶ調子が良かったです、わりと調子にのっていました。
ただでさえ広い肩幅が2割増、肩で風を切りながら歩いていたら、他のマネージャーから

「どうして調子が良いの?なぜそんなに背中が広いの?4畳半くらいあるんじゃない?」と聞かれます。

バスルームで髪を切る方法と僕が旅に出る理由はだいたい100個くらいあるのですが、数字を3倍にする方法はそんなに無いので僕らのチームが行った幾つかの事を紹介したいと思います。

 

マネージャーとして行ったのは定量的な目標設計のみ


僕が行った事はたったひとつ、それは

“注力するKPIをひとつに絞り分解、チームメンバーの個人目標に落とし込んだ”

です。

※KPIは(Key Performance Indicator)の略で、事業の中で「キー(重要)」となる指標

少しだけ解説します。
まずはウェブサービスにおけるいくつかのKPIのうち「申込数」にのみ注力しました。
申込数はウェブサービスが拡大する為の源泉であると考え、チームメンバーも10名と多くないので「契約率」や「退会率」等は一旦捨てて全員でここに注力しました。

その申込数をオーガニック経由、広告経由、◯◯経由、△△経由とだいたい4つか5つぐらいのチャネルに分解しました。
希望を聞きつつ1チャネルに対して2〜3人を割り振りチームにしました。
5年先までの到底達成できそうにない目標数字をいくつかのチャネルに分解したことで「あ、イケるかも」と実現可能性を認識させました。

 

誰でも評価できるところまで目標を定量化、評価基準も自分で決める


グーペグループ全体の目標(売上) > チャネルごとのチーム目標(申込数) = 個人目標

この様にチーム目標と個人目標が連動した状態となります。

チームの目標(売上)が100%達成できている状態(A評価)=個人目標(申込数)が全員達成(A評価)できている状態

となります。
逆に云うと、個人目標(申込数)が全員100%達成(A評価)できている状態であれば必然的にサービス目標(売上)が達成(A評価)できているという設計です。

目標が定量化されているので評価基準も自分で決められます。
マイルストーン通り100%達成できたら「A評価」、+20%達成できたら「S評価」等。
(S評価基準は等級により個人差があります)

定量化されていますので結果は一目瞭然、基本的には自己評価がそのままマネージャーまで承認される仕組みです。
※グーペチームのみのお話です

 

仮説や施策は自由に


10名のチームメンバーが担当KPIごとにデータなどから仮説を出しPDCAを回して施策を繰り返し行いました。
そして殆どのチャネルで目標を達成してトータルで3倍という結果を出しました。
突出してひとつのチャネルだけが成長したのではなくほとんどのチャネルが大変困難な目標をクリアしました。

チームメンバーであるエンジニアのバーチーこと千葉誠(埼玉県出身)が上半期が終わった時点で発表した「チーム全員でお申し込み数を2倍にした話」というプレゼン資料に詳しく書かれているので貼っておきます。

結果的にはここからさらに成長し3倍で着地したということです。
同じKPIに集中させることでチーム内で切磋琢磨があり成長を讃え合えた事も目標達成に大きく寄与したと感じています。

 

 
ではここで箸休め的な感じでグーペチームの日常をご覧いただきましょう。
 
 
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バーチーの呼びかけに熱心に耳を傾けるチームメンバー

 

 

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人の肩に顔を乗せて質問してくるタイプの人間にも寛容なバーチー

このようなペパボの日常のみ観たい方は僕の写真ブログを御覧ください。

 

 

個人的に良かったと感じた習慣づけ


1.数字は毎朝朝一で共有ファイルに記入する(職種関係なく)
⇒数字が身体に染み付く

2.数字は朝会で毎朝発表、その際に目標との乖離も発表
⇒毎日目標を意識できる、乖離していたらタスクの優先度をコントロールできる

3.slackのチャンネルは1つ、アラートや通知も全て1つのチャンネルに集約
⇒情報集約、コミュニケーションが活発になり担当インフラエンジニアのコミット度もアップ(※長くなるのでなんとなく想像してください)

4.KPIはslackでリアルタイム通知
⇒チーム全員がサービスの健康状態をリアルタイムで把握出来る(チーム外の人も)

5.社内初とか、業界最速等とにかく「1番」を意識させる
⇒チーム内外へのアピール、注目を浴びると会社全体をフックアップする側になり、チーム全体が良い影響を与えるインフルエンサーになる。
例:PHPのバージョンアップ最速、サービスサイトSSL化、どこもやっていない目標設計、良いアイデアがあれば社内で一番最初に実行するなどなど

 

チームメンバーが考えた施策には口を出さない


「こうすれば数字が動く」という仮説や施策内容に関してマネージャーは基本的にノータッチです。
心のなかで「その施策どうかなぁ〜」って思っていても云いません。とにかく「数字が伸びると思うんだったらやっちゃったらいいよ」と云い続けました。
施策に対してのマネージャーの意見はちょっとした事でも数が多くなると受け取る側は「トップダウンだ〜」と脳が判断して前向きな気持ちが虚無化する恐れがあるので懸念事項以外は極力云うのを避けるようにしています。

施策を行い結果が悪くても何も云いませんでした(数字が上向きに動いたらチーム全員で褒めます、もうそれは気持ち悪いくらいに褒め讃えます)。
労力だけがかかって凪に終わった施策もありました。
しかしその失敗からさらに仮説が生まれ最終的にどのチームも成長出来たので結果オーライ、KIDS ARE ALL RIGHTなわけです。
これは完全にチームメンバーが導き出したやり方、掴み取ったたったひとつの勝利、いわばJUST ONE VICTORY NOW(TM NETWORK)な訳です。

申込数を上げるのに知識と経験を得ました。仮説を立てる際のセンスも磨かれました。
引き続き数字を伸ばせるヴィジョンをチームメンバー全員が持っています。
来年は契約率にも注力してさらにストックを加速させます。

 

うまくいったので社内に広めたい


個人的に嬉しかったのは、「エンジニア、デザイナ、ディレクターが職種の垣根なく同じ目標に向かって施策を考えコミットすると数字が動く」という仮説を実証できた事です。

「10人程度の小さいチームだから出来た」

「数字に興味ないエンジニアはやらないと思います、会社辞めますよ?」

などと他の事業マネージャーに云われました、確かにそうかもしれません。

でも大きなサービスこそ全員で取り組まないと凝り固まった数字は動かないのでは無いかとも思っています。
ペパボで最大の大きさを誇るロリポップがこのやり方を取り入れてくれたのでめちゃくちゃ飛躍することを祈ります、まじPRAY。

 

「良いチームですね〜」ってよく云われるようになった


数字的に成長できた以外にも「グーペチームは良いチームだね」と云われることも増え、実際にどのへんが良いチームなのか「グーペチームが大切にしたいこと」って何なのか、メンバー全員で話し合い自分たちで言語化してみようと試みました。ちなみにこれも僕発信の提案ではありません、ディレクターが自発的に提案、率先して最後までまとめてくれました。

ちょっと、こっ恥ずかしいですがせっかくなので「グーペチームが大切にしたい3つのこと」をここに記しておきます。


1.ユーザーファースト

グーペチームはまず、お客さまを大切にします。
チームで行うすべてのことがお客さまにつながっているという気持ちを常に持っています。

2.自走式組織

グーペチームは同じゴールを共有し、それに向けて自走式で行動します。
時には職種や立場の境界を超え、学びながら、自発的に進んでいきます。
マッドマックスです。

3.成長や成果をみんなで喜びあえる

グーペチームはメンバーの嬉しいことをともに祝福しあい、讃えあいます。
1人の喜びがみんなの喜びになるよう見つけあい、感情を共有して次への活力とします。


うげげげげ!ちょっと綺麗過ぎません?気持ちよすぎて気持ち悪いみたいな感情を抱いた方も居るかもしれません。
しかしウェブサービスを運営していくというのは生半可な気持ちでは良いサービスにはならず、またそうした気持ちはユーザーさんへ伝わってしまうものです。
ユーザーさんや提供しているサービスと真正面から向き合い、仲間と熱く語ってたまにはエモいことを云いつつ、ユーザーさんに喜んでもらい糧にする。
これは個人的なテーマですが「真っ当に生きて本気で良いものを作る」っていう事を生業にしたい(偉そうな事を云いました)。
これが出来るウェブサービス最高〜。インターネット最高〜。インターネット汁ってポッドキャストも最高。
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ということで来年も「でもやるんだよ!」精神でがんばるぞ!
僕からは以上です。

 

 

たまに聴くならこんな渋谷系のコーナー

いつもは昔の渋谷系の曲を貼る部分ですがこの曲は今年リリースされたONIGAWARAというスーパーJ-POPユニットの『シャッターチャンス’93』という曲です。
ご覧になって頂ければわかるとおもいますがフリッパーズ・ギターの『カメラ・カメラ・カメラ』のMVをオマージュしています。
曲はオマージュしていませんが当時のブリッジとかトラットリア界隈の匂いがぷんぷんしますね。そしてなんとこの曲のベースはカジヒデキが演奏しています。

元ネタはこちら
これが90年ですよ。26年前、ヒルティは小5ですよ。というかポリスターの公式動画が上がっていてびっくりしました。この曲が好きでカメラをはじめた人は結構多いのでは、僕もその一人です。

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